お芝居、映画、小説、そしてアニメ、漫画でも「食」のシーンって気になります。
無性に食べたくなって、お店を探してみたり、再現レシピで作ってみたり……
何十年も何百年も変わらない佇まいと味を訪ねてみようと思います。
ずっとずっと昔、同じ席で食べていた人たちも私たちと似たようなことを考えてたりして。
美味しいと目を細めた瞬間、タイムスリップ!なんてこともあるかも……
今回は、老舗水産加工加工品メーカーの「にんべん」が手掛ける、和ダイニング「日本橋だし場 はなれ」
に行ってきました。
|歴史
「にんべん」は1699年(元禄12年)に創業しています。その約325年に渡って培ってきた鰹節だしの
うま味を活かしたメニューを展開する「日本橋だし場 はなれ」が「にんべん」所縁の地、日本橋室町に
2014年オープンしました。
|にんべん創業
「にんべん」の創業者、初代髙津伊兵衛(幼名、伊之助)は、現在の三重県四日市市で生まれ、12歳で江戸で
年季奉公を始めると商才を発揮し、20歳で日本橋四日市の土手蔵に戸板を並べて、鰹節と干魚類の商いを行う
ようになったといいます。その5年後には小舟町で鰹節問屋を開業し、翌年には名前を伊兵衛と改名し、屋号を
伊勢屋伊兵衛としています。
そして、伊勢屋と伊兵衛の「イ(にんべん)」をとり、信用を意味する曲尺(かねじゃく)の「¬(かね)」と
合わせて、暖簾印(商標)を「カネにんべん」としました。これを見た江戸の町民たちは「伊勢屋」ではなく
「にんべん」と呼ぶようになったといわれています。その後、現在のにんべん本社がある日本橋瀬戸物町
(現在の日本橋室町)に鰹節の小売の店を構えました。
|元禄12年
「にんべん」が創業した1699年(元禄12年)は、江戸時代、5代将軍徳川綱吉の頃です。
「火事と喧嘩は江戸の華」といわれていますが、特に綱吉の時代は元禄大地震後の火事を含め、3回も記録的な
大火事「元禄の大火」に見舞われています。この年には大火は起きていませんが、前年にそのひとつ「勅額火事
(ちょくがくかじ)」が起こっていて、多くの大名屋敷や寺社、町家が被害に遭っています。後に赤穂事件の
関係者となる吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)も鍛冶橋の上屋敷を焼失し、呉服橋に転居して
います。そして、その3年後に赤穂事件が起きます。江戸城内の松の廊下で赤穂藩主、浅野内匠頭長矩(あさの
たくみのかみながのり)が旗本、吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)を切りつけ、浅野内匠頭は
切腹、赤穂藩は没収となり、これが後の討ち入りのきっかけとなります。
ちなみに、にんべんが日本橋瀬戸物町に出した小売店もわずか1年で火事で焼け落ちていますが、翌年には幕府
の御触(法令)を遵守した土蔵造りで再建し、これ以後、関東大震災で焼失するまでの約200年間火事を免れて
焼け残ったため、「にんべんの門松は火災除けになる」と噂になり、お正月を迎える前に門松の松の葉がむしり
取られてしまったというエピソードが残っています。
|日本橋だし場 はなれ
|一汁三菜
鰹節だしのうま味を活かした「古典技」、鰹節だしに和風以外の要素をプラスした新たな魅力の「はなれ技」を
駆使した「一汁三菜」を中心としたメニューで、懐かしくほっとするだしの魅力が味わえます。
また、近くには「一汁一飯」をコンセプトに鰹節だしを使ったカジュアルなメニューを楽しめるテイクアウト
中心の「日本橋だし場」もあります。コーヒー感覚で飲める、削りたての本枯鰹節でひいた「かつお節だし」が
オススメです。
|店舗情報
店名:日本橋だし場 はなれ
住所:東京都中央区日本橋室町2-3-1 COREDO室町2 1F
電話番号:03-5205-8704
アクセス:三越前駅(東京メトロ銀座線・半蔵門線)徒歩1分、新日本橋駅(JR総武線)徒歩1分
「日本橋だし場はなれ」
https://www.ninben.co.jp/store/hanare/
|最後に
いかがでしたか。
日本橋は、昔ながらの伝統ある江戸風情と最新の東京が融合した街です。江戸時代には魚河岸があり、
五街道の起点となっていた日本橋には、今でも江戸の歴史が至るところに息づいています。
また、再開発も進み、スタイリッシュにリニューアルした空間で伝統的な味を楽しめるのも魅力のひとつです。
是非行ってみてくださいね。
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