帯のレシピ ~ 文庫結び(半幅帯)

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折ったり、留めたり、結んだり…たった1枚の細長い布なのに結び方次第で
色々な雰囲気が楽しめる魔法の布、帯。その日のコーデやシーンに合わせて
お料理みたいに出来上がりを想像しながら結ぶのは至福のとき。
今回は、半幅帯で結ぶ文庫結びをご紹介します。
*器具を使わない手結びのレシピです。

|文庫結びとは

文庫結びは、江戸時代から続く伝統的な武家女性の帯の結び方です。現在は、花嫁衣裳の打掛の下や振袖、
浴衣まで幅広く使われています。結ぶ帯びやシーンを選ばず手軽に結ぶことができるので色々アレンジが
できます。名前の由来は、平安~戦前まで使われていた「手文庫」という本や手紙を入れておく箱だと
いわれています。蓋をかぶせて紐で結ぶもので、その紐の結び方が蝶々結びの一種だったので「文庫結び」
と名付けられたといいます。

今回は、半幅帯をつかった文庫結びです。浴衣などに合わせてカジュアルなシーンで大活躍します。

|準備するもの

・半幅帯

|結び方

1.身体の中心で、テの長さを帯幅の3倍位(50cm位)とります。

2.テ先を二つ折りにして、テが上になるように結びます。

3.タレ先から内側にスノコだたみにして、身幅位の長さの羽根をつくります。

4.たたんだ羽根を、左横に向けて、真ん中でヒダをつくります。

5.テをおろして結びます。

6.テを羽根の下に出して、余ったテ先は折りたたんで、帯と伊達締めの間におさめます。

7.羽根とおさめたテ先を整えて、出来上がりです。

|最後に

いかがでしたか。半幅帯で気軽に結べる文庫結びは、羽根をピンと張れば凛とした一文字に、羽根を垂らせば
可愛らしい感じになります。他にも色々なアレンジが簡単にできるので、基本の結び方を覚えてアレンジを
楽しんでいただけたらと思います。
日本舞踊教室みやでは、帯結びなど着付けを学べる「きものコース」もご用意しております。
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